自動車を恐れる社会化不足の犬

社会化
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出会ったワンちゃんたちの多くが虹の橋を渡って行ってしまいました。一頭一頭との真剣勝負、彼らのQOLと飼い主さんのQOLとを
なんとかアップさせたいとアドバイスさせていただきました。
なかなか社会化がうまく行かなくて、困っている方が多く、最終的にお散歩に行けなかった~・・・って言うケースもあります。
咬みの問題で、最後まで咬まれて見送った飼い主さんが
「私の勲章」
と、直りかけた傷を見せてくれた時は言葉になりませんでした。
咬まない犬が老犬で痴呆の症状を見せ始めると同時に咬むケースもあります。
その時に、飼い主としての力の見せ所と、専門家のケアを受けながら頑張った飼い主さんは私の誇りです。励みでした。
これから先も、たくさんのスーパー飼い主さんと共に、犬の森で頑張ります。

いろいろなものが怖い社会化不足の犬

3年前に亡くなったゴールデンレトリーバーのF君は、散歩を担当しなくてはならないお母さんの骨折で1歳過ぎまで散歩に出られず
広い庭で放してもらうという過ごし方をしていました。
骨折が治りお散歩へ、と。
ハーネスが抜けて家へダッシュ・・・。家の前を通る車。庭では平気だったのに、見たら逃げ惑う。
吠える、引っ張る・・・。自動車に乗せることも断固拒否。
どうしてそうなったのかよくよく聞いてみると、散歩に行けない間、訓練士さんに来てもらって
門の外で座らせて自動車や行き交う人を見せ続けていたらしいです。

見せて慣らす
怖がって逃げたがる犬を「スワレ!」とリードショックで制御して。

しまいに脱糞、よだれを流す。自動車の音だけでも吠え続ける。

その頃まだ行動治療が今のように選択肢にあがるような時代ではなく、かかりつけの獣医さんに精神を落ち着かせる薬を出してもらったら?
またはサプリとか・・・というアドバイスもむなしく空振りでした。

社会化の誤解

社会化は犬に見させて辛抱させるという系のものではありません。

社会化は一生涯可能です、そして一生涯継続すべきです

最終的にお散歩がまあまあ好きになったF君は、私がお散歩担当していました。
お母さんと私とで挟むように歩くの。

何をしたかというと?

名前を呼んでおやつ

古典的条件づけで好子を作る手法=対提示のネーミングです。
社会化はからきし( ̄▽ ̄)だったけれど、食べること大好き♪で助かりました。
食べ物を使って、気をそらし。

良い子と言ってはフード

車が来たねー、お利口さん♪と言いながらおやつ。

車を見せる必要なし。何ならアイコンタクトさせる必要もなし。

色々な刺激がBGMで、主役は「ぼく食べてご機嫌な犬!」という。
食べることに集中して、食べることを褒められ、意欲を持ち、やがて自信につながります。
ただただその繰り返しです。
また犬ですから匂い嗅ぎは必須。鼻を使わせると情報を得やすくなるのでやはり自信につながります。
ドライブも好きになりましたよ。
全部、大好きなものと次々条件づけさせるんです。

社会化の実践については専門家もよく知らない

と言うことがとてもよろしくないです。
なので私の仕事は情報量をもっと多くして、多くの人が目にする情報として「社会化」を提唱していくこと。
ライフワークとして行わなくてはならないくらい、繁殖の現場からすでに犬の社会化はマイナスです。
飼い主さんが悪いわけではなく、マイナスのスタートであることまた、いろいろな要因が重なって
そうなってしまった
こと。これは責められることではなく、誰もがそうならないとは言い切れないわけです。

周囲の人間は温かい目を持ち温かい手でいかにサポートできるか。思いやりは確かな知識から生まれると思います。

私自身学び続けている最新の知識、実践して効果のある方法をお伝えしたいと思います。

犬の森2018 : 2016年11月号

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↑第2弾出ました。よろしくお願いいたします。

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